在学生のみなさまへ
~ カウンセラー、ソーシャルワーカーからのメッセージ ~
新型コロナウイルスの感染拡大のため、本学も休校することになりました。本来であれば、新学期ということで、新入生を迎え、履修登録手続きやサークルの勧誘活動等で一番学内がにぎわう時期ですが、自宅待機となってしまい、これからの修学や生活について、不安や焦りの気持ちを抱いている方も多いかと思います。
私たちは大学でカウンセラーやソーシャルワーカーとして、学生の皆さんのケアやサポートの仕事をしています。今回の新型コロナの感染拡大、そしてそれに伴う生活や社会の混乱が、学生の皆さんの貴重な大学生活と重なってしまったことを、非常に残念に思いますし、また心配をしています。
現在、テレビやインターネットには、様々な新型コロナに関する情報が氾濫しています。不安ですので、それらの情報を集めて、さらに不安になるなど悪循環になってしまうこともあるでしょう。また、心身の調子・リズムを崩してしまう方もおられるかもしれません。眠れなかったり、元気が出なかったり、逆にテンションが高く、活動的に振る舞ってしまい、疲れ果ててしまう、といった状態になっている方もいらっしゃるかもしれません。
このような行動や状態は、今回のような危機的な状況においては、多くの人が示す自然な反応であるとも言えますが、いつもと違う自分や周囲の様子に戸惑ったり、心配したり、なかには怒りや悲しみを感じたりすることもあるでしょう。
休校期間中の過ごし方について、参考になりそうな記事が、朝日新聞(2020年4月11日)に出ていました。この記事では、「仕事や学校など日常のスケジュールが崩れ、先が見えないことも問題を大きくしている」と指摘し、そのような状況下で「心穏やかに過ごすヒント」が複数の専門家への取材をもとに示されています。
< 心穏やかに過ごすヒント >
① いつも通りの時間に起き、日課を積み重ねる
② 電話やSNSで人とのつながりを保つ
③ できないことよりも、できることに目を向ける
④ 「小さな達成感」を大切に
⑤ いつもはできない新しいことを試してみる
⑥ 新型コロナの情報から離れる時間を持つ
⑦ 読書、音楽を聴くなどリラックスできる活動を
また、このような状況ですので、様々な事情で家計が急変し、今後の生活に不安を感じている人も少なくないと思います。このことは、学生さんだけの問題ではないので、ご家族等と一緒に国や都道府県、市町村等の施策について正確な情報収集をしましょう。大学においても、家計が急変した学生への支援として授業料等の減免や奨学金の相談を受付けています。
感染拡大防止のため、当分の間、対面での相談はできませんが、メールや受付フォームでの、連絡・問い合わせを受け付けていますので、利用してください。
私たち自身も免疫を下げないように過ごして、大学再開後に向けて準備を進めています。
みなさま、一緒に乗り越えていきましょう。
保健センター・カウンセラー(公認心理師・臨床心理士)
学生総合支援室・ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)
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