イノベーション創出により目指す未来

九州工業大学は建学の理念である「技術に堪能なる士君子」の養成に基づき、
実学にこだわった教育研究活動を推進してきました。
大学の中だけに閉じず、国内外の他大学、民間企業、自治体などと連携し、
日本の大学の課題である「スタートアップ創出」、「社会実装」を意識した研究支援に注力し、
地球規模の課題を解決しうる学術界の革新的アイデアを社会実装可能な技術まで昇華させ、
社会全体の技術革新に寄与することを目指しています。

スタートアップ拠点化

九州・沖縄圏の19大学・機関からなるスタートアッププラットフォーム(PARKS)の主幹大学として、起業活動支援、アントレ教育、起業環境の整備等を推進し、新たに高校生等向けアントレプレナーシップ教育プログラムを実施しています。2024年度に新たに設置した未来思考実証センターでは、未来テラス施設整備(2025年4月新設予定)やPoCテクニシャン、EIR等の支援人材の配置を進めていきます。またPARKSで採択された「JST 大学発新産業創出基金事業スタートアップ・エコシステム共創プログラム」も活用し、GAPファンドによる大学発スタートアップ創出を加速していきます。

ビジョン

1. 運営機関が中心となり、PARKSインターユニバーシティを設立。独自のVCやPOCファンド運用を目指す。
2. アジアと連携し、世界で活躍できる大学発スタートアップの創出。

目標

1. 令和8年度末までにPARKSから155社の起業を目指す。
2. 令和8年度末には12,000人/年のアントレプレナーシップカリキュラムの受講者数を目指す。

スタートアップ拠点を
利用した連携拡大

九州・沖縄圏の19大学・機関と連携し、PARKSの主幹大学として起業活動支援、アントレ教育、起業環境の整備等を推進しています。また、ベンチャーキャピタル(VC)による社会連携講座の設置や包括連携協定の締結、北九州市及びGZキャピタル株式会社の三者による”ロボット技術等の社会実装に向けた連携協定”の締結(2024.2)など、スタートアップ創出の連携の枠組みを構築しています。今後は、PARKS事業のGAPファンド活用による大学発スタートアップ創出を加速するため、国内外の支援機関、全国プラットフォームとの連携等をさらに促進し、未来テラスや未来デザインスタジオを活用した外部機関との連携に取り組みます。

共同研究講座・社会連携講座他
組織連携の充実

本学と民間等外部機関(以下「外部機関」という。)が連携し教育研究を通じて、多様化する社会的ニーズに対応した人材育成等を行うため、共同研究講座1件(SUMCO)、社会連携講座2件(Chaintope他、FVP)を設置し、日鉄ステンレス等の企業、大学・高専、自治体との包括連携協定を8件締結しています。学内組織である安川連携推進室を核として、自律作業ロボットに係る研究開発に加えてシーズを活用した連携を増加させています。今後は、共同研究講座や社会連携講座などの大型の組織連携を促進、全国の高等専門学校との連携強化、東京工業大学・室蘭工業大学との三工大連携を活用した取組みの推進、AIマッチングシステムの持続的な運営のためのコンソーシアム設置の検討を進めていきます。