産学連携の共創拠点として2022年5月に開設したGYMLABO(戸畑)とポルト棟(飯塚)は、本学学生のみならず民間企業や高校生も含めた近隣の方々など、これまでに延べ4万人に利用されています。交流会やワークショップの開催、起業支援並びにインターンシップの受け入れなどを通じて共創機能の拡大を図っており、今後も施設広報の強化を通じた会員企業の増加及び広告収入増を図ります。
地域・社会との関わりから目指す未来
九州工業大学は、イノベーション創出と人材育成を軸に、
地域社会や産業界との連携の下で地球規模の課題を解決することを目指しています。
連携のための環境として、共創拠点としてのGYMLABO・未来思考実証センターの整備を行ったほか、
地域・社会の半導体人材の需要にこたえるためにマイクロ化総合技術センターにおいて
リスキリングにも注力をしています。
共創空間の利用・学内設備の充実

未来思考キャンパスの充実

本学はアカデミアの革新的アイデアを社会実装可能な革新的技術に昇華する仕組みとして、産学連携による社会実装を促進する「未来思考実証センター」の整備を進めています。これまでにも Beyond 5G(※)の活用やカーボンニュートラル実現に関する企業の実証実験を受け入れるなど、最先端の技術開発に貢献してきましたが、今後は「未来思考実証センター」を中核として未来デザインスタジオ等の各設備を有機的に連携させ、イノベーションコモンズ(※)を実現させます。
(※) Beyond 5Gとは、「超低消費電力」「超安全·信頼性」「自律性」「拡張性」といった持続可能で新たな価値の創造に資する機能をもった5Gの次の世代の移動通信です。
(※)イノベーションコモンズとは、あらゆる分野・場面で、あらゆるプレーヤーが共に創造活動を展開することを可能とするために、教育研究施設だけでなく、食堂や寮、屋外空間等も含めキャンパス全体が有機的に連携する「共創」の拠点のことを言います。
設備共用による組織的連携強化

日本における半導体人材の需要が高まる中、飯塚キャンパスの「マイクロ化総合技術センター」では半導体人材のリスキリング研修機能を強化しています。その結果、収益は前年比1.6倍と大幅に増加し、運営費を自己収入で賄えるまでに成長しました。2024年度には、同センターを学内特区とすることで、持続可能なリカレント教育モデルの構築を目指すとともに、構築したモデルを学内水平展開することで、日本の半導体産業の発展に貢献していきます。