第4回ニューロモルフィックAIハードウェア国際シンポジウムを開催しました

更新日:2022.12.20

2022年12月13日〜14日、アートホテル小倉ニュータガワにおいて、九州工業大学・ニューロモルフィックAIハードウェア研究センター(通称:Neumorphセンター、センター長:田中啓文教授、副センター長:田向権教授)・北九州観光コンベンション協会の共催で、第4回ニューロモルフィックAIハードウェア国際シンポジウム(The 4th International Symposium on Neuromorphic AI Hardware)が執り行われました。当シンポジウムは、材料・回路・モデル・ロボット応用などニューロモルフィックAIハードウェアに関する最新の研究成果を発表・議論することを目的としたもので、2022年3月に実施された第3回に続き、今回が4度目の開催となります。

今回は現地+オンラインのハイブリッド方式で開催されました。現地参加登録者が82名、オンライン参加を含めると合計142名が当シンポジウムに参加登録しており、Neumorphセンターが目指す、材料に潜在する知能を引き出し、生物の脳を模倣したモデル・回路を設計することで、既存のシステムを超越したAIを開発する取り組みが広く注目されていることが窺えます。

シンポジウムでは、立命館大学・客員教授で2016年イグノーベル賞受賞者である東山篤規博士による基調講演、ニューロモルフィックAIハードウェアに関する分野で国際的に活躍する3名の研究者(カリフォルニア大学ロサンゼルス校卓越教授・James K. Gimzewski博士、九州工業大学・Stephan Henker博士、キヤノン株式会社主任研究員・陳則瑋博士)による招待講演、The 10th International Symposium on Applied Engineering and Sciences(SAES2022)とのジョイントセッション、一般口頭発表セッション、ポスターセッションが企画されました。

ポスターセッションにおいて優秀な発表をした学生には、The best student presentation award(最優秀賞・1名)、Student presentation awards(優秀賞・7名)が授与されました。本学学生の受賞者は下記の通りです。

■ 最優秀賞

受賞者	玉井克典(大学院生命体工学研究科博士前期課程2年)
論文題目	"Performance Evaluation of a Reservoir Reinforcement Learning Model Considering Nonlinear Write Characteristics of Analog Memory"

■ 優秀賞

受賞者	中西慶一(情報工学府・博士前期課程1年)
論文題目	"Distribution-Free Semi-Supervised Cost Function with a Class-Prior Probability"

受賞者	松本生弥(大学院生命体工学研究科博士前期課程1年)
論文題目	"Proposal of Robust Multimodal Learning Model for Object Classification"

受賞者	君塚紘喜(大学院生命体工学研究科博士前期課程2年)
論文題目	"Weight and position detection by reservoir inspired in-sensor computing device made of CNT-PDMS nanocomposites"

受賞者	宍戸優樺(大学院生命体工学研究科博士前期課程2年)
論文題目	"CMOS VLSI implementation of a hippocampal conjunctive place-cue cells network"

受賞者	水谷彰伸(大学院生命体工学研究科博士前期課程2年)
論文題目	"Hardware-oriented Brain-inspired Model with Memory Accumulation and Recall Functions to Generate Actions of Home Service Robots"

受賞者	矢野優雅(大学院生命体工学研究科博士前期課程1年)
論文題目	"A Visualization System of Personal Characteristics for Human-Robot Interaction in RoboCup@Home"