2022年8月31日～9月2日、国際会議 The 41th JSST Annual Conference International Conference on Simulation Technology (JSST2022)において、本学大学院情報工学府博士後期課程3年で学振特別研究員の大西南斗さんが「Effect of wing's mass distribution on the aerodynamic performance in insect flapping wings」と題して口頭発表を行いOutstanding Presentation Awardを受賞しました。

本研究では、羽ばたき飛行中の昆虫翼に生じるキャンバリング*という現象を、直接的に数値シミュレーションすることによって、翼の質量分布が昆虫のする仕事を最小化するように、進化の過程で最適化されていることを、世界で初めて明らかにしました。本成果は昆虫飛行メカニズムの解明に貢献することはもちろん、昆虫を規範とする超微小飛行ロボットの開発への応用などが期待されます。

*キャンバリング・・・翼と周囲の空気との強い相互作用(流体構造連成)によって、翼が空気をキャッチするように変形する現象。

表彰状