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衛星『MITSUBA』の完成報告会を行いました

更新日:2022.10.07

2022年10月6日、本学の学生プロジェクトチーム「衛星開発プロジェクト」が超小型衛星「MITSUBA(みつば)」の完成報告会を報道関係者の方々を対象に開催しました。

MITSUBAは、JAXAの革新的衛星技術実証3号機プロジェクトに選出された10×10×20cmの直方体、重量は約1.7kgの超小型人工衛星です。過去に同チームで手掛けた衛星「FUTABA」の基幹システムを継承しながら、「地上用半導体の軌道上劣化観測」と「USB機器の宇宙転用実証」という主に2つのミッションに挑みます。

このプロジェクトは、衛星の設計やミッションの設定、衛星の制作、打ち上げ後の運用まですべてを学部学生が主体となり総勢30名の学生が役割分担をしながら取り組んできました。2020年1月からスタートしたMITSUBAプロジェクトは、開発期間がコロナ禍とちょうど重なるなど多くの苦労がありましたが、メンバー間のコミュニケーションを積極的に図ることで開発を進め、2022年9月3日 に完成した衛星をJAXAに引き渡すことが出来ました。

また、MITSUBAの開発にあたっては学生プロジェクトにおいて株式会社千鳥屋本家様から特別賞をいただくなど、多くの方々のご支援を頂き完成させることができました。

完成報告会では、当該プロジェクトの指導教員である大学院工学研究院 増井博一助教から概要説明ののち、MITSUBAの衛星の概要について本プロジェクトのプロジェクトマネージャ、小中美海さん、田中咲希さん(ともに工学部宇宙システム工学科3年)から、チームの体制や衛星のミッションなどについて説明を行いました。
小中さんからは「大学1年生からこのような研究主体のプロジェクトに参加することができ、とても貴重な経験となった。JAXAを始め様々な外部の方々とやり取りの経験は、社会に出るために必要なスキルとして自分の強みにしていきたい」、田中さんからは「開発期間がコロナ禍と重なり多くの苦労もあったが、子どもの頃から宇宙に興味があり、宇宙という夢物語の世界に自らが実際に携わることができたことがとても嬉しい。」と開発までの苦労やプロジェクトへの思いなどが述べられました。

MITSUBAは今後、10月中に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)からイプシロンロケット6号機にて宇宙空間に打ち上げられる予定です。(当初予定の10月7日の打ち上げから延期)


増井助教による概要説明

増井助教による概要説明


報告会の様子

報告会の様子


プロジェクトマネージャーの小中さん(左)、田中さん(右)

プロジェクトマネージャーの小中さん(左)、田中さん(右)


開発メンバーでMITSUBAの「M」

開発メンバーでMITSUBAの「M」


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