九州工業大学は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「大学・エコシステム推進型スタートアップ・エコシステム形成支援」の支援を受け、小・中・高校生(高専生)を対象としたアントレプレナーシップ教育に取り組んでいます。
この取り組みの一環として、2026年9月22日~23日の2日間、戸畑キャンパスにおいて宇宙開発×アントレプレナーシップ教育プログラム「Space Challenge2026」を開催し、中学生・高校生21名が参加しました。
本プログラムは、宇宙開発に関する講義や体験型ワークショップ、衛星データの活用、アイデアソンなどを通じて、宇宙分野への理解を深めるとともに、課題を発見し、新たな価値を生み出す力を育むことを目的として実施しました。
● 宇宙開発を学び、体験する(Day1)
1日目は、株式会社Space Food Lab.の浅野高光氏による宇宙に関するミニ講義から始まり、卵を宇宙飛行士に見立てた「Egg Drop Challenge」に挑戦しました。参加者は、限られた材料や条件の中で、卵を2メートルの高さから落としても割れないように保護する装置を設計・制作しました。実験後には、卵が割れた原因や割れなかった理由についてチームで話し合い、試行錯誤しながら課題を解決する大切さを学びました。
続いて、大学院工学研究院宇宙システム工学研究系の北村健太郎教授による超小型衛星に関する講義を受講し、衛星開発の概要や九工大で取り組んでいる研究事例について学びました。その後、超小型衛星試験センターや研究室などの衛星開発の現場を見学し、実際の研究設備や開発の様子に触れることで、宇宙開発への理解を深めました。
また、衛星データを活用したワークショップでは、地球可視化ツールを用いて衛星画像の比較・分析を行い、データ活用の基礎を学びました。
● 宇宙と地上の暮らしをより良くするアイデアを考える(Day2)
2日目は、「宇宙でも地上でも使えるモノを考える」をテーマに、チームで新しいアイデアを生み出す「アイデアソン」に取り組みました。はじめに、宇宙産業の広がりや社会とのつながりについて学んだ後、「無人島で1週間、または1年間暮らすとしたら何を持っていくか」というミニワークを行いました。参加者は、限られた環境で必要となるものや、日常生活では気づきにくい課題について考えました。
その後、宇宙生活と地上生活に共通する課題を探り、宇宙飛行士の暮らしに関する資料などを参考にしながら、チームごとに解決したいテーマを設定しました。参加者は、サブファシリテーターのサポートを受けながら意見を出し合い、宇宙でも地上でも役立つ製品やサービスのアイデアを具体化しました。
最後に、各チームが考案したアイデアをイラストやAIを活用した画像で工夫しながら、プレゼンテーションを行いました。発表後には、大学教員や宇宙関連企業の実務家から質問やアドバイスが寄せられ、参加者にとって自身のアイデアを新たな視点から見つめ直す機会となりました。
● 参加者の声
参加者からは、「学校では学べない宇宙分野の知識に触れることができた」「宇宙産業の広がりや社会とのつながりを知り、宇宙への関心が深まった」といった感想が寄せられました。また、初めて出会った仲間と協力して課題に取り組む楽しさや、さまざまな視点から柔軟に考えることの大切さを学んだという声もありました。
さらに、今回の経験が将来のプレゼンテーションや進路を考えるうえで役立つと感じた参加者もおり、宇宙をテーマとした学びを通じて、多くの気づきを得る機会となりました。









