2026年7月2日〜6日 、韓国・仁川で開催された「RoboCup 2026」において、九州工業大学大学院生命体工学研究科および北九州市立大学の学生が結成しているチーム「Hibikino-Musashi@Home」が@Homeリーグにおいて、世界5位に入賞するとともに、Best Open Challenge Awardを受賞しました。
RoboCupは自律移動型ロボットによる世界的な競技会であり、@Homeリーグはキッチンやリビングなど日常生活環境において、人間の生活を支援するサービスロボットの実現を目指すリーグです。今年度からはトヨタHSRで出場する標準機部門がオープンプラットフォーム部門へ統合され、世界各国から事前審査を通過した24チームが参加しました。その中で、Hibikino-Musashi@Homeは総合成績で世界5位に入賞するとともに、各チームがロボットデモンストレーションを通じて独自の研究成果を披露するOpen Challengeで最高評価を獲得し、Best Open Challenge Awardを受賞しました。
本競技会では、ロボットの基本性能を評価する4つのタスクに加え、上位12チームが進出するRestaurant(レストラン)タスクが実施されます。さらに、その得点を含む総合成績上位6チームのみがFinalsへ進出できます。
Restaurantタスクでは、ロボットが初めて投入された環境の中から注文を希望する来店客を見つけ出し、注文内容を正確に聞き取った上で、カウンターから把持した物品を注文したの客へ届ける一連の作業を成功させ、競技最高得点を記録しました。また、Doing Laundryタスクでは、双腕ロボットが有利とされる洗濯物をたたむ課題に挑戦し、参加24チーム中4位の成績を収めました。
Open Challengeでは、言語指示とロボットが取得した視覚情報に基づいて行動を生成するVision-Language-Action(VLA)モデルの構築に向けた九州工業大学の研究を紹介するとともに、そのモデルを用いた物体把持デモンストレーションを実施しました。さらに、ロボットシステムの低消費電力化・高効率化を目指して研究開発を進めるリザバーチップや、リザバーモデルを活用したデモンストレーションも披露しました。これらの最先端AI技術とハードウェア技術を融合した取り組みが高く評価され、Best Open Challenge Awardの受賞につながりました。
Hibikino-Musashi@Home(主指導教員:大学院生命体工学研究科生命体工学専攻 田向 権教授)は、「人と共存する家庭用サービスロボットの実現」を目標として活動する学生プロジェクトです。画像認識や行動生成などの人工知能技術に加え、ロボットハードウェアの設計・製作、制御技術まで幅広く取り組み、フィジカルAIの実現に向けて様々な工学分野の知識を融合したロボット開発を進めています。また、ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターで推進する分野横断型研究の成果をロボットへ応用することで、実環境で活躍できるロボットシステムの実現を目指しています。
| 【世界大会】RoboCup | 開催国 | 結果 |
|---|---|---|
| RoboCup 2026 | 韓国 | 5位入賞、
Best Open Challenge Award受賞 |
| RoboCup 2025 | ブラジル | 優勝 |
| RoboCup 2024 | オランダ | 優勝 |
| RoboCup 2023 | フランス | 準優勝 |
| RoboCup 2022 | タイ | 3位入賞 |
| RoboCup 2021 | オンライン | 準優勝 |
| RoboCup 2020 | 中止 | - |
| RoboCup 2019 | オーストラリア | 3位入賞 |
| RoboCup 2018 | カナダ | 優勝 |
| RoboCup 2017 | 日本 | 優勝 |
◇上記ほか、日本大会を含むすべてのHibikino-Musashi@Homeの成績はこちら。
九工大は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発プロジェクト「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/次世代コンピューティング技術の開発/ニューロモルフィックダイナミクスに基づく超低電力エッジAIチップの研究開発とその応用展開」(JPNP16007)に参画しており、リザバー計算の専用チップの開発やサービスロボット等への応用探索を推進しています。さらに、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に向けたデータプラットフォームに係る開発」(JPNP25015)にも参画しており、VLAデータ収集、基盤モデル開発、実証を通じて、ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの構築に有効なデータプラットフォームの研究開発に取り組んでいます。また、九工大では同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。
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◇RoboCup 2026@Homeの詳細結果はこちら。
◇Hibikino-Musashi@Home公式ウェブサイトはこちら。
◇Hibikino-Musashi@HomeのXはこちら。
◇ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターについてはこちら。









