2025年12月21日、北九州市戸畑区役所2階において、九工大の学生が設計した若者の居場所「とばたひらきば」が完成し、その完成披露イベントを行いました。
この「とばたひらきば」は、戸畑区内の高校生から寄せられた「気軽に集まれる場所がほしい」という声をきっかけに、戸畑区役所と九工大が連携し、2025年9月ごろから進めてきた取り組みです。大学院工学府「建築デザイン特論」(指導:大学院工学研究院 建設社会工学研究系 石塚 直登助教)を履修する大学院生16人が、戸畑区内の高校生へのヒアリングやワークショップ、地域課題の分析を通じて空間の在り方を検討し、基本設計を担当しました。細部の検討は、建設社会工学科の建築デザイン研究室で行い、施工は地元工務店である大英産業株式会社が担当しました。
完成披露イベントは、戸畑区役所主催「とばたハートてらす」オープニングセレモニーの一環として行われました。はじめに石川 達郎戸畑区長が開会の挨拶を行い、その後、プロジェクトに携わった戸畑工業高校の高校生、設計を担当した石塚助教と九工大の学生を代表して大学院工学府 博士前期課程1年炊江由布子さん、施工を担当した大英産業株式会社 一ノ瀬健二代表取締役社長が登壇し、プロジェクトの経緯や空間に込めた思いについてスピーチを行いました。最後に、スペースの愛称「とばたひらきば」が発表され、関係者による記念撮影の後にコーヒーで乾杯し、イベントを締めくくりました。
スペースには、北九州市産の木材「KiTAQ WOOD」をふんだんに活用し、木材の重厚感をみせる「パレット」家具と、軽やかさをみせる「ヤグラ」空間が設けられています。ちょっとした休憩から勉強・おしゃべりに使える滞在空間と、地域の中高生の作品展示空間となっていますので、近くにお出かけの際はぜひお立ち寄りください。
九工大は今後も、地域と連携した実践的な教育・研究活動を通じて、地域課題の解決に取り組んでいきます。









