2025年12月3日、電子情報通信学会 福祉情報工学研究会(WIT)において、大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻 2年(※発表当時)の玉井 龍斗さんと情報工学部 知能情報工学科 4年(※発表当時)の竹内 大輔さんが、2024年度WIT学生研究奨励賞を受賞しました。
本賞は、当該年度の研究発表会における学生発表の中から、開催後に厳正な審査を行い、対象分野の発展に貢献する優れた研究を選出し、表彰・奨励することを目的としています。優れた研究発表の中から、両名の研究成果と発表内容が特に高く評価され、今回の受賞に至りました。
◇WIT学生研究奨励賞受賞についてはこちら
【受賞対象】
① 第127回研究会 (2024年12月開催)における受賞
| 受賞者 | 玉井 龍斗 (大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻 2年 ※発表当時) |
| 研究題目 | 眼球運動を利用したALS患者用の眼鏡型スイッチの開発(第2報) |
| 指導教員 | 齊藤 剛史 (大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 教授) |
齊藤研究室では、眼球運動を利用したALS患者向けコミュニケーション支援機器「眼鏡型スイッチ」の改良に取り組んでいます。実際の患者利用から得られたフィードバックをもとに、汎用コンピュータでの使用を可能とし、症状の違いに対応するため、スイッチ操作、動作の多様化、信号出力方法の拡張を行いました。さらに、健常者を対象とした操作実験により、改良システムの有用性を確認しました。
〈本研究成果に関連する業績〉
● 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)出展についてはこちら
● 2025年度グッドデザイン賞受賞についてはこちら
② 第129回研究会 (2025年3月開催)における受賞
| 受賞者 | 竹内 大輔 (情報工学部 知能情報工学科 4年 ※発表当時) |
| 研究題目 | 口形認識を利用した文字入力システム |
| 指導教員 | 齊藤 剛史 (大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 教授) |
筋萎縮性側索硬化症などの神経難病患者は、会話や筆談による意思伝達が困難な場合があります。この研究では、介助者の熟練度に依存しない口文字コミュニケーションを実現するため、顔画像処理を用いた文字入力システムを開発しました。口形認識により日本語5母音と閉唇を識別し、眼瞼運動や頭部動作を合図として入力を行います。健常者6名による評価実験では、口形認識精度90%以上、入力速度4.2文字/分を達成し、有用性を確認しました。









