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大学院科目「知能情報演習」において北九州市立高校と共同でメタバースを使った高校教育向け教材を開発しました

更新日:2025.12.17

大学院情報工学府・知能情報工学分野の大学院科目「知能情報演習」では、異なる研究室の大学院生4名が1チームとなってPBL演習に取り組みます。

今年度、情報工学研究院知能情報工学研究系の尾下真樹教授が指導する2つのチームは、北九州市立高校と共同で、メタバースを活用した高校教育向け教材の開発に取り組みました。第3クォーターの2コマ×7週の授業時間内で、北九州市立高校の教員へのヒアリングを行いながら開発を進めました。また、授業時間外にも、北九州市立高校を訪問し、教員や生徒向けに体験会を実施しました。

北九州市立高校は文部科学省の高等学校DX加速化推進事業に採択されており、ヘッドマウントディスプレイや高性能PCなど、仮想現実技術を活用した教育に必要な機材が整備されています。今回、これらの機材を活用した教材開発の課題をご提案いただき、主に高校の理科教育で利用できる教材を共同で開発しました。開発環境にはUnityとVRChatを用い、利用者が自由に歩き回りながら知識を学べる仮想空間として教材を制作しました。

●チームA

メンバー 平 祐輝さん*、中口 滉紀さん*、長谷川 智一さん*、大田 夏輝さん*
制作教材 太陽系の惑星に関する知識を学べる仮想空間を開発。
この仮想空間は、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の内部からスタートし、操作方法に関するチュートリアルを受けた後、太陽系を模したエリアに移動し、空間内を探索しながら太陽系に関する知識を学べる。最後に学習した知識を確認するクイズを解答することで、高校の教室を模したエリアに戻ることができる仕組み。

●チームB

メンバー 陳 高科さん*、成合 秀飛さん*、波多野 翔貴さん*、大淵 達朗さん*
制作教材 地学や火山に関する知識を学べる仮想空間を開発。
火山の噴火する様子を遠くの足場から俯瞰して観察したり、近くで体験したりできる設計で、学習した知識確認するクイズに解答すると、火山噴火後に時間が経過した後の植生の変化を観察できるエリアに移動できる。

*大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻 1年

本年度は、2025年12月4日、最終発表会を開催し、両チームとも高い評価を得ました。

実施にあたり、教育高度化本部 数理・DS・AI教育推進室より、旅費などの一部費用の支援を受けました。また、チームAが開発した仮想空間で使用している国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の3Dモデルデータは、株式会社スペースデータ様よりご提供いただきました。


演習中の様子

演習中の様子


北九州市立高校での体験会の様子

北九州市立高校での体験会の様子


チームA:太陽系の惑星を学ぶ仮想空間1

チームA:太陽系の惑星を学ぶ仮想空間1


チームA:太陽系の惑星を学ぶ仮想空間2

チームA:太陽系の惑星を学ぶ仮想空間2


チームB:火山・地学を学ぶ仮想空間1

チームB:火山・地学を学ぶ仮想空間1


チームB:火山・地学を学ぶ仮想空間2

チームB:火山・地学を学ぶ仮想空間2


学長室より
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