2025年8月5日、戸畑キャンパス百周年中村記念館において、対面とオンラインのハイブリッド形式で中学校・高等学校教員を対象とした「探究活動をどう進めるか?―研究の設計と統計的手法の活用―」を開催しました。対面7名、オンライン28名の計35名の参加がありました。
講演1「社会科学における統計的手法の活用」では、教養教育院 人文社会系の井口 尚樹准教授が登壇し、大学での授業実践の例を交え、仮説創出の観点から統計的手法の活用などについて紹介しました。
講演2「スポーツ科学に関する探究の設計」では、教養教育院 人文社会系の川島 将人講師が登壇し、実際に高校で探究支援を行ってきた経験をもとに、探究の各段階について、具体例を交えながら注意点を紹介しました。
パネルディスカッションでは、評価を見据えた指導や、探究活動における生成AIの活用方法について、大学での指導事例を交えながら情報交換を行いました。また、「生徒の活動に大学教員の専門性をどう活かすか」「どのタイミングで連携すれば効果的か」といったテーマについて、高大双方の立場から活発な議論が交わされ、より良い高大連携のあり方を探る貴重な機会となりました。
パネルディスカッション終了後には、対面参加者を対象とした相談会を実施し、深い議論や活発な意見交換が行われました。参加者からは、「探究は、全ての教員がやらないといけない、できるようにならないといけないことだと思います」「探究の基礎の基礎を学べるような研修会があると、いろんな先生に参加してもらいやすい」といった、教育現場からの貴重な声が寄せられました。今後の探究支援事業の発展につながる貴重な意見をいただく機会となりました。
参加者からは、「テーマも聞きたかったものばかりを取り上げてくださって、とても参考になりました。生成AIとの向き合い方に戸惑っていたので、先生方のご経験からのお話はとても興味深かったです」「4人のパネラー・進行役それぞれの立場からの探究活動との関わり方などを学べる貴重な時間でした」などの感想が寄せられました。また、事後に実施したアンケートでは、すべてのプログラムにおいて「今後の授業等に役立つ」と「どちらかといえば今後の授業等に役立つ」と回答した方で100%という結果となり、参加者の高い満足度がうかがうことができました。
アドミッションオフィスでは、中学校や高等学校での探究活動や課題研究の指導、進路指導にお困りの先生方からのご相談を随時受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
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