2024年4月26日〜29日 、「ロボカップジャパンオープン2024」が滋賀ダイハツアリーナにて開催され、九州工業大学大学院生命体工学研究科および北九州市立大学の学生が中心となって結成しているチーム「Hibikino-Musashi@Home」(主指導教員: 大学院生命体工学研究科 田向権教授)が@ホームリーグのOPL OpenChallengeにおいて優勝しました!!
ロボカップは自律移動型ロボットによる競技会であり、@ホームリーグはキッチンやリビングなど日常生活の場で、人間の生活を支援するロボットの開発を目標とするリーグです。このリーグには、OPL・DSPL・Simulation OPLなどのサブリーグが設けられています。
@ホームリーグ | ||
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OPL | チーム独自のロボットで出場しロボットの総合的な性能を競い合うリーグ | |
OpenChallenge | 優勝 | |
本競技 | 準優勝 | |
DSPL | 標準機で出場し主にソフトウェアの性能を競い合うリーグ | |
OpenChallenge | 準優勝 | |
本競技 | 準優勝 | |
Simulation OPL | サイバー空間においてロボットが様々な支援行動を実現出来るかを競い合うリーグ | |
本競技 | 準優勝 |
【大会詳細】
● OPL
・OpenChallenge
ロボットデモンストレーションにより研究成果を披露するOpenChallengeでは、OPLで社会実装を志向して新たに設計・製作したサービスロボット「佐保(SABO)」の持つ球駆動台車による高い可搬・移動能力とレザバー計算による高いインタラクションサポート機能が高く評価され優勝につながりました。
・本競技
OPLの本競技においても佐保で出場し、ロボットの汎用性を評価するタスク (General Purpose Service Robot: GPSR) や荷物を持って家族の後をついていくタスク (Carry My Luggage) などに取り組みました。ロボットを一新してから初めての大会出場となりましたが、来客案内を行うタスク(Receptionist)では満点を取るなど昨年度以上の活躍を見せ、総合スコアも約26%伸ばしましたが惜しくも準優勝となりました。
● DSPL
・OpenChallenge
物体認識システムや大規模言語モデルを組み合わせて自然言語でお願いされたタスクを遂行する中で、海馬の機能を模倣した脳型人工知能モデルを用いてその環境固有の知識を獲得していくデモンストレーションとプレゼンを行い、準優勝(8チーム中)となりました。
・本競技
DSPLは標準機TOYOTA HSRを用いるリーグで、当チームはこれまでにRoboCupやWRSといった世界大会で5度の優勝実績を持ちます。本戦では、部屋の片付けを行うタスク (Tidy Up) やレストランのホールスタッフとして振る舞うタスク (Restaurant) に取り組みました。
● Simulation OPL
今年度より当チームはSimulation OPLというロボットが環境や人間とインタラクション可能なサイバー空間において競技を行うリーグに初出場しました。当チームが長年積み重ねてきた実機ロボットでの開発経験を活かし、唯一の初出場チームながら準優勝(4チーム中)という好成績を収めました。
Hibikino-Musashi@Homeは「人間と共存可能な家庭用サービスロボットの実現」を目標にロボットの開発に取り組んでいる学生プロジェクトのチームです。ロボットはコンピュータサイエンス、人工知能、ロボット工学をはじめとする工学分野の成果の集大成です。本大会に出場したロボットには、Hibikino-Musashi@Homeの研究開発の成果はもちろん、チームに所属している大学院生命体工学研究科の多様なバックグラウンドを持つメンバーの研究成果が実装されているほか、ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターの分野横断の研究開発がロボット応用の出口へと結びつき、日々、その性能を進歩させています。
Hibikino-Musashi@Homeは、国際的な競技会において5度の優勝経験を誇り、世界の強豪チームとして広く認知されています。厳しい事前審査を通過し、今年7月にオランダ・アイントホーフェンにおいて開催される世界大会、RoboCup2024への出場も決まっています。今後、益々の活躍にご注目ください。
【世界大会】World Robot Summit | 結果 |
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World Robot Summit 2020(2021.9開催) | 優勝 |
World Robot Summit 2018(プレ大会) | 優勝 |
【世界大会】RoboCup | 結果 |
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RoboCup 2023 | 準優勝 |
RoboCup 2022 | 3位入賞 |
RoboCup 2021 ※オンライン | 準優勝 |
RoboCup 2020 ※中止 | - |
RoboCup 2019 | 3位入賞 |
RoboCup 2018 | 優勝 |
RoboCup 2017 | 優勝 |
【世界大会】RoboCup Asia-Pacific | 結果 |
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RoboCup Asia-Pacific 2021 | 優勝 (実機2冠、シミュレーション) |
RoboCup Asia-Pacific 2019 | 準優勝 |
◇日本大会を含むすべての成績はこちら。
Hibikino-Musashi@Homeは、学生プロジェクトや、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。九工大では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。また、この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)の結果得られたものです。
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