2024年3月13日、東京都の丸ビルホールで開催された令和5年度 起業家甲子園において、九工大学生チーム「Sabotics」がNICT理事長賞を受賞しました。また、パートナー企業特別賞として、NEDO賞、IOデータ賞、インフィニオン賞、セプテーニグループ賞を併せて受賞しました。
起業家甲子園では、各地域のビジネスコンテストを勝ち上がった10チームによるビジネスプランのプレゼンが行われ、Saboticsは10チーム中で準グランプリという快挙を成し遂げました。Saboticsは、2023年11月11日に福岡市ももち浜SRPホール開催された「第23回 九州・大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト」より選出され、メンタリングプログラムやシリコンバレーでのアントレプレナーシップ研修などを通してプレゼンをブラッシュアップし起業家甲子園へと挑みました。
当日は、高齢者の人口増加に伴う介護従事者不足の問題を解決するために、間接的な介護業務を行うロボットのビジネスアイデアについて発表しました。会話による操作が可能で、大きなディスプレイを用いた業務内容やロボット表情の表示、アームや運搬用リフトを用いた配膳作業などを行うロボットを提供します。介護業務の間接業務を自動化することにより、介護従事者は要介護者との直接的な介護業務に注力することができ、介護の質の向上へと繋がることを提案しました。
Saboticsは、人間と共存可能な家庭用サービスロボットの実現を目標にロボットの開発に取り組んでいる九工大学生プロジェクトHibikino-Musashi@Homeからスピンアウトしたチームです。Hibikino-Musashi@Homeは、国際的な競技会において5度の優勝経験を誇り、世界の強豪チームとして広く認知されています。ロボットは、コンピュータサイエンス、人工知能、ロボット工学をはじめとする工学分野の成果の集大成で、まさにディープテックの中心となる学問です。起業家甲子園では、Hibikino-Musashi@Homeが研究開発を進めてきた、極めて高い技術力を背景にしたビジネスプランの提案となっており、このことが日本のディープテックを先導すると、高く評価されました。
Saboticsの母体であるHibikino-Musashi@Homeは、厳しい事前審査を通過し、今年7月にオランダ・アイントホーフェンにおいて開催される世界大会RoboCup2024への出場も決まっています。
SaboticsとHibikino-Musashi@Homeの両チームの益々の活躍にご注目ください!
【受賞対象】
受賞 | ・NICT理事長賞 ・NEDO賞 ・IOデータ賞 ・インフィニオン賞 ・セプテーニグループ賞 |
受賞者 | チーム名「Sabotics」 磯本航世(生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 博士前期課程 1年) 佐藤 光(生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 博士前期課程 1年) 山口紘正(情報工学部 知的システム工学科 4年) |
指導教員 | 田向 権(大学院生命体工学研究科人間知能システム工学専攻 教授) |
Hibikino-Musashi@Homeは、安川電機プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。九工大では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。また、この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)の結果得られたものです。
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