2023年9月6日～8日の3日間、大阪公立大学 中百舌鳥キャンパスにて対面とZoomを併用したハイブリッド形式で開催された「第22回情報科学技術フォーラム(FIT2023)」において、大学院情報工学府 情報創成工学専攻 博士前期課程2年の平尾寿希さんら4名が、FIT奨励賞を受賞しました。

対象となった平尾さんの論文は、川原僚助教(大学院情報工学研究院知能情報工学研究系)と岡部孝弘教授(同研究系)との共著で、end-to-end深層学習に基づいて、異なる照明環境で撮影された少数の画像から任意方向光源下の画像を生成するものです。照明シミュレーションなどへの応用が期待されます。

対象となった吉田さんの論文は、川原僚助教(大学院情報工学研究院知能情報工学研究系)と岡部孝弘教授(同研究系)との共著で、反射光の偏光(振動方向の偏り)と多色光源下の陰に基づいて、一枚の画像から被写体の法線を推定するものです。動物体の3次元形状復元などへの応用が期待されます。

対象となった朝枝さんの論文は、顔画像から人の内部状態(眠気、集中など)を推定する際に、顔の作りなどの個人差による影響を低減させることで推定精度を向上させるものです。個々の状態に応じてサービスや支援を行うシステムに役立てることができます。

対象となった江角さんの論文は、着座時の座面圧力分布から協調学習における話者を推定するものです。座圧データを用いることで、カメラやマイクにおける遮蔽やノイズの問題やプライバシーの問題が解消されます。協調学習時の発話頻度の情報は、教員による適切な声かけや公正な成績評価に役立てることができます。

【受賞対象】

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発表中の平尾寿希さん

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発表中の吉田百花さん

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江角翼さん(左)と朝枝彩夏さん(右)