2023年7月26日、北九州学術研究都市内産学連携センターのコワーキングスペースにて、九州工業大学大学院生命体工学研究科および北九州市立大学の学生が中心となって結成しているチーム「Hibikino-Musashi@Home (HMA)」(主指導教員: 田向権教授(大学院生命体工学研究科人間知能システム工学専攻))が、世界大会「RoboCup 2023」の @ホームリーグDSPL準優勝に関する成果報告とデモンストレーションを開催しました。
「RoboCup」は自律移動型ロボットによる世界最大の競技会であり、@ホームリーグは、家庭やレストランといった人間の生活空間で人間と協力して働くサービスロボットの性能を評価するリーグです。ロボットには、人間と自然な意思疎通を行い、周辺の環境を認識し、自ら行動を計画し実行するための高い人工知能の能力が求められます。当リーグにはチーム独自のロボットで出場しロボットの総合的な性能を競い合うOPL、標準機で出場し主にソフトウェアの性能を競い合うDSPLなどのサブリーグが設けられています。
Hibikino-Musashi@Homeは、DSPL (Domestic Standard Platform League、TOYOTA HSRで出場する標準機リーグ) へと参戦し、世界の強豪11チームと競い、準優勝という好成績を収めました。
成果報告会ではGPTやWhisperなどの大規模言語モデルをベースとした行動生成や発話認識などのロボットシステムについて紹介しました。また、デモンストレーションでは、ロボットが人間の発話を聞き取り、頼まれた品物を注文者のもとへ届ける、レストランタスクのデモンストレーションを実施しました。当日の様子はテレビや新聞で大きく取り上げられ、生成AIを使用して自然言語による命令からロボットの行動を生成する技術に注目が集められました。
以下のとおり、放送・掲載されました。(2023年9月11日時点)
◇RKB毎日放送「タダイマ!」
放送日時:7月26日(水)18:15~19:00
「「一体何がすごい?」大学生が開発した“配膳ロボット”が世界大会で準優勝の訳」
◇NHK北九州放送局「ニュースブリッジ北九州」
放送日時:7月26日(水)18:30~19:00
「ロボット技術世界大会準優勝 大学生チームが報告会」
◇NHK北九州放送局「ニュース845北九州」
放送日時:7月26日(水)20:45~21:00
「ロボット技術世界大会準優勝 大学生チームが報告会」
◇西日本新聞 朝刊24ページ
掲載日:7月27日(木)
「九工大院などのチーム ロボット世界大会 準V 生成AI技術活用 性能高め」
◇FBS福岡放送「めんたいワイド」
放送日時:7月28日(金)15:48~19:00
「AIロボット世界大会で準優勝 新技術で人間と自然なやりとり 北九州市の大学生チーム」
◇読売新聞 朝刊22ページ
掲載日:8月3日(木)
「九州工業大と北九州市立大 ロボット世界大会準V 報告会で配膳実演も」
◇毎日新聞 19ページ
掲載日:8月31日(木)
「RoboCup2023:人とロボット 協働技術、世界準V 九工大院・北九大チーム 学研都市で報告会 /福岡」
◇朝日新聞 朝刊27ページ
掲載日:9月9日(土)
「大学院生、ロボット国際大会準V ソフト競う 九州工業大・北九州市立大/福岡県」
Hibikino-Musashi@Homeは、国際的な競技会において5度の優勝経験を誇り、世界の強豪チームとして広く認知されています。今後、益々の活躍にご注目ください。
Hibikino-Musashi@Homeは、安川電機プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。九工大では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。また、この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)の結果得られたものです。
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