更新日:2011.08.12
工学部および大学院の学生チーム(九州工業大学宇宙クラブ Kyutech Space Club)は、フランス南部Biscarrosse にあるミサイル実験センターCELMで行われるロケット打ち上げ競技会C Space 2011(仏国立宇宙研究センターCNESと惑星科学協会主催)に向け、今年も新たに小型ロケット実験機を開発しました。今年で6年目の参加になります。
平成23年8月12日(金)、戸畑キャンパスにおいて、フランスへの出発を前に、デモンストレーションを兼ねて機体を公開。多くの報道関係者が集まりました。
今年製作したロケットNINJA-Sは、全長1800mm、重量約13.7kgの機体で、最高高度約1.6kmまで上昇した後、頂点でパラフォイル※を展開し、自律した航法誘導制御システムによって目的地へと誘導し完全回収を目指します。
この競技会は50年近い歴史を持ち、毎年フランス国内外から20チーム近くが参加しています。技術的な書類審査のみならず、現地で行われる飛行時安定性の確認や強度試験、テレメータの試験等に合格したチームのみが打ち上げを許されるというのが競技会の特徴です。
今年の競技会は8月20日から8月28日までの期間開催されます。
※翼型を有したパラシュートのことで、左右のラインを操作することで飛行方向を制御が可能