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第48回嘉村記念賞授与式・受賞記念講演会を挙行

更新日:2011.06.02

嘉村記念賞授与

学長挨拶


 平成23年5月30日(月)、戸畑キャンパス記念講堂において、第48回嘉村記念賞授与式及び受賞記念講演会を挙行しました。
嘉村記念賞は、明治専門学校出身の第2代学長 嘉村平八先生の顕彰事業として設置されたものであり、本学関係者で、科学技術上の業績が顕著な方、又は、産業社会・学術文化の発展に多大な貢献があった方を顕彰するものです。

今年度は、九州工業大学 宇宙環境技術ラボラトリー施設長 趙 孟佑 教授が受賞しました。
趙教授は、長年にわたり宇宙システムと宇宙環境の相互作用に関する研究に取り組み、特に人工衛星と宇宙プラズマの相互作用によって発生する衛星表面の帯電と放電に関する研究において、多くの優れた研究成果をあげられました。
小惑星探査機「はやぶさ」を始め、2000年代に日本が打ち上げた衛星の帯電放電試験を行うほか、衛星搭載太陽電池パネルの帯電放電試験方法の国際標準制定にプロジェクトリーダーとして参画、JAXAと共同で衛星帯電解析ソフトウェアの開発、実用化に成功するなど、日本の衛星開発に大きく貢献しました。
また、九州工業大学衛星開発プロジェクトの顧問として学生を指導し、「高電圧技術実証衛星 鳳龍弐号」は、今年度のJAXA相乗り衛星に選定されました。

授与式に引き続き開催された受賞記念講演会では、『宇宙に耐えるモノ作りと国際標準~宇宙はなぜに厳しく、面白いのか?~』と題して、趙教授に講演いただきました。
1990年代以降、世界の主要衛星メーカーの衛星で電源系の不具合が相次ぎ、日米欧で異なる帯電放電試験方法の国際標準化の必要性が高まる中、国際標準化プロジェクトのリーダーとして国際標準規格の制定に携わった趙教授。「宇宙では何が起こるか分からない。地上で完全なリハーサルはできないので完全を目指す努力が必要なのです。」と述べ、出席した約260名の学生、教職員等は、趙教授の飽くなき探究心にふれ、熱心に耳を傾けていました。

授与式ならびに講演会の様子は、飯塚キャンパス、若松キャンパスにも中継されました。


受賞者趙教授挨拶

講演会の様子


学長室より
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