文字サイズの変更
標準
閉じる

第5回 九工大わくわく科学教室「三角形の内角の和は本当に180度なのかな?」を開催しました

更新日:2014.12.12

 平成26年12月6日(土)、飯塚キャンパスのインタラクティブ学習棟 「MILAiS(ミライズ)」において、第5回九工大わくわく科学教室「三角形の内角の和は本当に180度なのかな?」を開催しました。

午前中の講義では、小・中・高等学校で学習する幾何(ユークリッド幾何)以外にも、球面幾何や双曲幾何など他にも幾何があること、そしてそれらの幾何では「直線」の考え方を「まっすぐな線」としてではなく、「最短距離を通る道筋」として考えることを学びました。それにより、ユークリッド幾何では起こらない面白い現象、特に、「三角形」の内角の総和に顕著な違いがあることを学びました。

双曲幾何構造をもつ負定曲率曲面(曲がり具合を数量的に表す曲率がどの点でも一定の負の値を取るような曲面)は難しい微分方程式を解いて得られるため、小学生・中学生・高校生にとっては大変難しい内容です。今回の科学教室では、負定曲率曲面の多面体近似モデル(負定曲率曲面にかなり近い多面体)であるハイプレイン多面体を利用して、双曲幾何の特徴である「三角形の内角の和は180度よりも小さい」ことを検証しました。参加者は、紙とはさみとのりを使ってハイプレイン多面体を作成し、そこに描いた「双曲三角形」の内角を実際にはかる実験により、その現象を確認しました。

午後は、ハイプレイン多面体を使ってそれぞれ自由に「双曲2次元宇宙」(ハイプレイン多面体を2次元宇宙ととらえて)を創作し、出来上がった作品に名前を付けて発表会を行いました。

今回は、小・中・高生だけでなく、保護者の方にも参加していただき、和気あいあいとした楽しく和やかな教室となりました。参加された方からは「少し難しかったけど工作が楽しかった」、「大学生とお話が出来て楽しかった、また参加したい」などといった感想をいただきました。

参加者:12名(小・中・高生6名、保護者6名) 見学者:4名
講 師:情報工学研究院 システム創成情報工学研究系
佐藤 好久 教授


工作の様子

講義の様子

作品発表会


学長室より
工学部サテライトサイト
情報工学部サテライトサイト
生命体工学研究科サテライトサイト
採用情報
九州工業大学基金サイト
明専会サイト
このページのトップへ