更新日:2013.11.29
本学大学院情報工学研究院 機械情報工学研究系の田中和明准教授は、組込みソフトウェアの開発の生産性を高めることができるプログラム言語「*mruby」を、業界で初めて**ワンチップマイコン上に搭載しました。
現在、ワンチップマイコンのソフト開発には 主にC言語というプログラム言語が用いられています。今回田中准教授が採用した「mruby」は、ソフトウェアの開発時間をC言語に比べ大幅に短縮することができるため、製品開発から市場にでるまでの時間を短く抑えることができ、消費者のニーズに対応した需要のある製品を、低コストでより早く市場に投入できることにつながります。
さらに、「mruby」を使用することでソフトウェアに混入する不具合を減らすことができ、製品の品質向上にも貢献します。
なお、本研究は、平成25年11月21日(木)にパシフィコ横浜で開催された、組込みシステム技術に特化した世界最大級のイベント「ET2013 組込み総合技術展」において、ソフト開発効率化の可能性を評価され、米国カリフォルニア州の企業Spansion Inc.と共同で、スマートエネルギー部門・優秀賞を受賞しました。
注* mruby:Ruby言語仕様(ISO/JIS)に準拠した組込みシステム用の言語
注** ワンチップマイコン:一つの半導体チップで動作する超小型のコンピュータのこと。
炊飯器や冷蔵庫などの家電製品や産業用機械などに広く利用されている。