更新日:2012.08.22
工学部および工学府の学生チーム(九州工業大学宇宙クラブ Kyutech Space Club)は、平成24年8月25日~9月1日にフランス南部Biscarrosse にあるミサイル実験センターDGA EMで行われるロケット打ち上げ競技会C’Space(仏国立宇宙研究センターCNESと惑星科学協会主催)※1に向け、今年も新たにロケット実験機を開発しました。今年で7年目の参加になります。
今年製作したロケットの名前はNINJA la dernière。仏語で「最後の忍者」という意味です。来年からは米国での有翼ロケット実験に専念するため、文字通り今年が最後の挑戦となります。
平成24年8月22日(水)、戸畑キャンパスにおいて、フランスへの出発を前に、デモンストレーションを兼ねて機体が公開され、松永学長、尾家副学長、前田工学部長ら大学関係者のほか、多くの報道関係者が集まりました。
NINJA la dernièreは、全長1.9m、重量約16kgの機体で、最高高度約1kmまで上昇した後、頂点でパラフォイル※2を展開し、これまでの経験を生かして改良を重ねた最新の航法誘導制御システムによって目的地へと自律誘導飛行し完全回収を目指します。
※1 50年近い歴史を持ち、毎年フランス国内外から20チーム近くが参加している競技会。“新技術への挑戦”を主な目的として開催されており、各チームが自作のロケットにより独自のミッションを行います。
※2 翼型を有したパラシュート。左右のラインを操作することで飛行方向を制御します。