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「Joint Global Multi Nation BIRDS 2(BIRDS 2 Satellite Project)」衛星の完成について

更新日:2018.02.27

 この度、フィリピン、マレーシア、ブータン各国と共同で2018年に国際宇宙ステーションから3基、同時に放出を目指している衛星開発プロジェクト(BIRDS2 Satellite Project)の衛星フライトモデルが完成しましたので、発表いたします。

 Joint Global Multi Nation Birds2 project の略称から “BIRDS2 Project.” と名付けられた本プロジェクトは、宇宙新興国との国境を越えた学際的な衛星プロジェクトです。BIRDS1 Projectでは参加国は7か国でしたが、BIRDS2 Projectでは日本、フィリピン、ブータン、マレーシアの4ヵ国となっています。BIRDS2 Projectではおよそ1年間で、フィリピン、ブータン、マレーシアの各国がそれぞれ1基、計3基の1辺10cmの小型立方体からなるキューブサットと呼ばれる超小型衛星を開発しました。衛星の運用には、BIRDS2 Projectの新規3ヶ国に加え、BIRDS1 Projectの7ヶ国も参加し、計10ヶ国で国際地上局ネットワークを形成します。

 本衛星の開発は総勢11名の学生が、4教員のサポートを受けて行いました。11名の学生チームは上記の4ヶ国からの学生で構成され、1名の学部生を除き、全員が本学大学院宇宙工学国際コースに所属する大学院生です。衛星の設計確認までは11名のチームが一丸となって行い、本年12月以降に衛星の製作段階になり、マレーシア、フィリピン、ブータンの学生は各国別のグループに分かれ、日本人学生は製作のサポートに廻り、それぞれの国の人工衛星の製作と試験に取り組みました。ブータンにとっては、今回の衛星が国で初の人工衛星となります。完成した超小型衛星3基は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国際宇宙ステーション“きぼう”からの超小型衛星の放出機会提供の有償の仕組みを利用して、2018年度に“きぼう”から 宇宙空間に放出される予定です。

 本プロジェクトで得られた知識と経験が、新興国の学生達が帰国後に母国で持続可能な宇宙プログラムを立ち上げる助けとなることを望んでいます。また、本プロジェクトが、他に例を見ない日本人学生と留学生の実践例となる事を期待しています。

プロジェクトの目的
 ・衛星開発、運用プログラムの最初から最後までの一連のプロセスを学習する
 ・大学による宇宙人材育成のための基礎を作り、各国大学における宇宙教育・研究プロジェクトを
  立ち上げる
 ・未成熟な宇宙プログラムを相互に助け合う国際的な人的ネットワークを形成する

◇詳細はこちらから(プレスリリース本文)

◇問い合わせ先
 九州工業大学 宇宙環境技術ラボラトリー(河野)
 Tel(FAX): 093-884-3292
 E-mail: kawano*ise.kyutech.ac.jp(*を@に置き換えてメールをお願いいたします)


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