タイの若手研究者8名を招へいし、
植物ゲノミクスとバイオテクノロジーの国際共同研究プログラムを実施
~ 九工大・筑波大学・岡山大学が連携し、病害に強い作物の分子育種を担う人材を育成 ~
国立大学法人九州工業大学(学長:安永 卓生)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「さくらサイエンスプログラム」共同研究活動コースの一環として、2026年9月10日(木)から9月30日(水)まで、タイ王国・カセサート大学の大学院生5名、ポスドク研究員2名、教員1名の計8名を招へいします。「植物ゲノミクスとバイオテクノロジーに関する日ASEAN若手研究者交流」をテーマに、ゲノム解析、植物形質転換、病害抵抗性評価を組み合わせた実践型プログラムを実施します。
時節柄ご多用とは存じますが、開催当日の取材についてご検討いただけますと幸いです。
ポイント
- タイの若手研究者8名が、モデル植物を用いてゲノム解析・形質転換・病害抵抗性評価を実践的に学びます。
- 筑波大学と岡山大学の研究者・研究施設とも連携し、非モデル植物への技術展開や植物免疫研究について学びます。
- 将来の病害抵抗性バナナの育種研究を見据え、日タイの継続的な共同研究と若手研究者の国際的な頭脳循環につなげます。
■ 背景
熱帯地域で栽培されているバナナやキャッサバなどは、クローン繁殖されているため、品質が均一である一方、遺伝的多様性が低く、特定の病害に対して脆弱になりやすいという課題があります。気候変動などに伴い病害の拡大が懸念される中、タイを含む熱帯地域に存在する多様な遺伝資源から耐病性遺伝子を見いだし、育種に活用する技術の確立が求められています。
本プログラムでは、世代時間が短く研究基盤が整ったモデル植物シロイヌナズナを用い、耐病性候補遺伝子を探索し、その機能を検証し、病害への応答を評価するまでの一連の分子育種技術を体系的に学びます。参加者は講義だけでなく、九州工業大学の大学院生・若手研究者とチームを組み、データ解析や実験操作、研究討論に主体的に取り組みます。
■ プログラム概要
| 名称 | 植物ゲノミクスとバイオテクノロジーに関する日ASEAN若手研究者交流 |
| 実施期間 | 2026年9月10日(木)~9月30日(水)
※来日前の9月8日(火)~9日(水)にオンライン交流を実施 |
| 招へい者 | カセサート大学 8名(大学院生5名、ポスドク研究員2名、教員1名) |
| 主な実施場所 | 九州工業大学 飯塚キャンパス ほか |
| 実施責任者 | 九州工業大学 大学院情報工学研究院 教授 花田 耕介 |
| 支援事業 | JST さくらサイエンスプログラム「共同研究活動コース」 |
■ 主な実施内容
| ① ゲノム解析 | シロイヌナズナの自然変異系統を用い、病害抵抗性に関係する遺伝子領域を推定します。 |
| ② 植物形質転換 | シロイヌナズナへの遺伝子導入を通じて、候補遺伝子の機能を検証するための基礎技術を学びます。 |
| ③ 病害抵抗性評価 | 定量PCR(qRT-PCR)を用いて、病原体感染や植物の防御応答を評価します。 |
| ④ 研究発表・討論 | 九州工業大学合成生物工学研究センターの国際研究集会で研究発表と意見交換を行い、最終報告会で成果と今後の共同研究を議論します。 |
■ 筑波大学・岡山大学との連携
本プログラムは、九州工業大学だけでなく、植物バイオテクノロジーと植物病理学の専門性を有する筑波大学および岡山大学の協力を得て実施します。
| 筑波大学 | 三浦 謙治教授、野中 聡子助教、渡邉 和男名誉教授らの協力により、形質転換植物デザイン研究拠点等を訪問し、非モデル植物の形質転換・ゲノム編集技術や病害抵抗性評価への展開について学びます。 |
| 岡山大学 | 能年 義輝教授らの協力により、岡山大学および資源植物科学研究所を訪問し、植物免疫、病原体感染評価、遺伝資源を利用した育種研究について学びます。 |
複数大学の研究者との討論を通じて、モデル植物で習得した技術をバナナなどの実用作物へ応用する道筋を検討し、日タイ双方の研究者・学生による共同研究ネットワークの形成を図ります。
■ 今後の展望
本交流を契機に、カセサート大学が有する熱帯作物の遺伝資源・圃場研究の強みと、日本側が有するゲノム解析・植物形質転換・植物免疫研究の強みを結び付け、病害抵抗性遺伝子の探索と分子育種を共同で推進します。また、参加した若手研究者の日本への留学・再来日や、日本側学生のタイでの研究活動につなげ、継続的な国際的頭脳循環を目指します。将来的には、より大規模な国際共同研究や、病害に強い作物品種の開発・普及を通じた持続可能な農業への貢献を目指します。
■ 主な日程(予定)
| 日程(2026年) | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 9月8日(火)~9日(水) | オンライン | オリエンテーション、実習内容の事前説明 |
| 9月10日(木)~12日(土) | 筑波大学(東京) | 来日、筑波大学訪問・研究交流、福岡へ移動 |
| 9月14日(月)~20日(日) | 九州工業大学(福岡) 飯塚キャンパス |
ゲノム解析、植物形質転換、病害抵抗性評価の実習 |
| 9月23日(水)~25日(金) | 岡山大学(岡山) | 研究室・研究施設訪問、植物免疫・育種研究に関する交流 |
| 9月28日(月)~30日(水) | 九州工業大学(福岡) 飯塚キャンパス |
国際研究集会、最終報告会、帰国 |
※日程および実施内容は、天候や交通事情等により変更となる場合があります。
■ 取材のお申込みについて
取材をご希望の方は、下記お問い合わせ先まで 取材ご希望日の前営業日(平日)17時までにお申し込みくださいますようお願いいたします。時間・会場などの詳細について別途ご連絡いたします。
【プログラム内容に関するお問い合わせ】
国立大学法人九州工業大学
大学院情報工学研究院
教授 花田 耕介
TEL:050-1738-7380
E-mail:kohanada@bio.kyutech.ac.jp
【報道に関するお問い合わせ】
国立大学法人九州工業大学
管理本部総務課広報係
TEL:093-884-3007
E-mail:pr-kouhou@jimu.kyutech.ac.jp
※平日:8:30~17:15
(メールは*を@に変えてお送りください)









