知的な乗り物と人間が
共に暮らす社会をつくる
情報技術の進歩のおかげで、情報を一度に、大量に運ぶことができるようになりました。しかし、物を動かすにはまだまだ人間の操作が必要な状況です。これからは、情報技術が発展することで、物を運ぶ技術が発展していきます。
研究内容
自律的に、かつ安全に物を運ぶ「知的モビリティ」の研究と開発を行っています。身近なモビリティの例といえば自動車ですが、今はまだまだ人間が運転することが一般的ですよね。具体的には、目で見て状況を「認知」し、どう操作するかを「判断」して実際に「操作」するという段階を踏んでいます。私たちの研究目的は、これらすべてを自動化することです。
特に力を入れているのは「認知」。カメラから得られる画像情報をもとに、車間距離や歩行者の存在などを自動で認識する仕組みの研究です。人工知能を活用して、認知のしかたを機械が自ら学んでいく技術を開発しています。
課題
企業との共同研究にも取り組んでいますが、大学ならではの役割を意識していきたいですね。技術開発のためには単に性能を上げるだけではなく、なぜそのやり方で性能が上がったのかを深く掘り下げて理解する必要がありますが、これはどちらかというと「学問」の範囲。利益を追求しなくてはならない企業よりは、大学ができること・すべきことだと思います。
この研究で、
暮らしはどうなる?
現在は、(人間の)運転手に一人ずつモビリティの操作方法を教え、運転の業務につきっきりになってもらう必要があります。その運転を機械に任せられれば、人為的なミスはもちろん、教育にかかる時間や費用までも、ぐっと削減できますね。また、この研究成果は、操作が難しいドローンやロボットの安全な運用にも活かせるでしょう。
今後の展望
人間に従うだけでなく、人命を握る「運転」を自動で行って、人間をサポートする…そんな技術の開発はとても難しいですが、同時に未来への可能性にも満ちています。
研究の魅力
研究開発の進みぐあいが目で見て分かることが魅力のひとつですね。しっかり作らないと、すぐに衝突します(笑)。失敗の連続ですが、安全に動作したい気持ちをモビリティと共有している感覚になりますので、小さな問題でも成功すると、モビリティと一緒に私も成長できているようで、とても楽しいです!
「重」。
小さな努力の積み「重」ねであり、「重」たい責任を負っている研究です。
必須アイテム
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■ カメラ・センサ研究のメインテーマでもある認知機能の開発に欠かせません。
一般的なカメラもよく使いますが、LIDARという、さまざまな方向に光を発し、反射する時間によって距離を計る特殊なセンサも使います。 -
■ ノートパソコン
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■ スマートフォン
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■ ノートパソコン
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■ スマートフォン
ライフスタイル
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■ 趣味車が大好きなので、毎日片道1時間の車通勤が息抜きのひととき! といっても、つい「この状況は人工知能には認知しにくいな…」と研究者目線になってしまうことも。
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■ 子供の頃の夢小さい頃から車が好きでした。親も車が好きで、車のおもちゃを買ってもらったりもしていましたよ。
学生の頃に
「しておけばよかった」
もし大学教員
ではなかったら
九工大のおすすめポイント
中高生へのメッセージ
また、時間を忘れて打ち込めるようなものを早めに見つけるのがおすすめです! 好きなことであれば勉強の効率が上がりますし、情熱も長続きしますよ。
この研究に
興味がわいたら…
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- ● 情報工学部
- ● 情工2類
(情報・機械・制御)
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