九州工業大学

エネルギー問題は「熱」が救う!
暮らしを変える、
電気と熱の新たな関係

Researcher's Data

Name
宮﨑 康次
Affiliation
工学研究院
機械知能工学研究系
Job Title
教授
Campus
戸畑キャンパス
研究室についてもっと詳しく知るにはコチラ

カップ麺の容器に熱湯を注いですぐに素手で持つことができるのは、熱が伝わりにくい素材のおかげ。もし金属でできていたら、とても持てないでしょう。このように、熱に関する知見は私たちの生活のあらゆる部分に活かされ、現在もさらに進歩を続けています。そのぶん、研究者に求められることもどんどん難しくなっています。

Researcher's Data

Name
宮﨑 康次
Affiliation
工学研究院 機械知能工学研究系
Job Title
教授
Campus
戸畑キャンパス
URL
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研究内容

これまで、熱の伝わり方(伝導率)は物質によって決まっているとされてきました。ところが、原子・分子の動きを扱えるコンピューターの登場やナノテクの進歩によって、物質を変えなくても熱伝導率をコントロールできることがわかってきました。このことを利用して、熱エネルギーをもっともっと効率よく活用し、快適な生活をかなえる研究に取り組んでいます。

 
 

課題

実験が計算どおりに進むとは限りません。論文に書かれていることも必ず再現できるわけではなく、そのたびにどこを間違えているのか、仮定そのものを見直すべきか、たくさん議論して検討する必要があります。ときには海外の研究者のもとを直接訪れ、アドバイスをもらうこともあるんです。

 

この研究で、
暮らしはどうなる?

例えば人類は近い将来、あらゆるモノに組み込まれた1兆個ものセンサーに囲まれて生きることになるといわれています。そのすべてを人の手で充電・電池交換するとなると気が遠くなりますよね…。気温や体温というわずかな熱だけで発電し、動くようにすれば、電池いらずの電子デバイスが実現し、それによって人間が快適に暮らせるようになるというわけです。

 
 

今後の展望

5年計画のプロジェクトとして、「塗って動く熱電変換デバイス」を開発しているところです。
熱から直接発電する熱電変換の効率を上げることで、今までは見向きもされなかったようなわずかな熱エネルギーでも情報を通信できるようになります。さらに研究を進めてコストを削減できれば、多くの人が身近な場で恩恵を受けられるようになるのです。熱が大事な分野は発電だけではありません。コンピューターや自動車の進歩は、冷却技術、つまり熱を扱う技術の進歩とともにあります。これからも、熱の制御と人間の生活は切っても切れない関係であり続けるでしょう。

 
 

研究の魅力

熱工学という分野は、エネルギーについて考えるうえで最も大切だと言っても過言ではありません。
感銘を受けた恩師の言葉があります。「エコを目指すというなら、人間は活動をやめ、ただ寝て生きるべきだろうか? それは違う。生活の質を落とさずエネルギー問題を解決できるよう、技術で乗り越えるべきだ」熱を制御することは、人間の生活の質に直結しているんです。

 
研究を一言でいうと…
なんといっても「熱」。 目に見えないので地味に思えますが、人類の暮らしをまだまだ変えることができる可能性を秘めた分野です。

必須アイテム

  • ■ 関数電卓
    学生時代から30年ほど使い続けています。アイデアが浮かんだら、すぐ計算! 数字を見て気づくことも多いんです。
  • ■ ノートパソコン
    出張も多いので、「軽い」「バッテリーが長持ち」が必須条件。すぐに仕事の続きができるよう、PC間でデータを同期させています。
  • ■ 実験ノート
    「書けないものは形にならない」がモットー。何か思いついたら、そのイメージを具体的な図やグラフにできるか確かめます。
 
 

1日のスケジュール

起床
朝鮮人参茶を飲んで、パワー充填! 韓国の研究者からすすめられてハマりました。
   
研究室メンバーと学食で昼食
昼食は学部生と一緒に。趣味やアイドルの話など、他愛もない雑談がほとんど。
   
帰宅
いったん集中が途切れると仕事モードに戻せないので、夕食は家に帰ってから。
 
 

ライフスタイル

  • ■ 趣味
    鉄道模型や、それを走らせるジオラマを作るのが好き。最近は息子と紙飛行機を飛ばしたり、藤井聡太七段の影響で将棋を始めたりも。
  • ■ 子供の頃の夢
    パイロットでした。制服姿や、大空を飛ぶというかっこよさに憧れていたんです。大学でせっかく博士号を取るのだから、博士にしか就けない仕事を選ぼうと教員を志しました。
  • ■ 尊敬する人物
    大学時代の恩師です。「わからないことがあれば、この人に聞けば大丈夫だ」という信頼と尊敬がありました。自分もそんな教員でありたいですね。
  • ■ 性格
    明るい! 大学教員になると決めたのは、活気ある若い人たちと一緒に楽しく研究ができそうだからでもあります。
 

学生の頃に
「しておいてよかった」

勉強だけでなく、野球部の活動にも打ち込んだことです。体力の切れ目は集中力の切れ目。高校時代に体力をつけておいたかどうかが、研究や仕事での集中力にもかなり影響しますよ。
 

もし大学教員
ではなかったら

ホンダのF1チームに所属して、レースに参加できていたらなあ。高校生の頃に憧れていたんですよ。パイロットを夢見ていたことといい、わかりやすく「カッコいい」ものが好きなのかも。
 
 

九工大のおすすめポイント

卒業生が、学生の教育に熱心なことです。OBとして学生を手厚くサポートしてくれるんです。社会に出る前に、社会についてここまで具体的に知ることができる大学を、私は他に知りません。

中高生へのメッセージ

九工大は、世の中に貢献できる理系のプロフェッショナルを目指す場です。中途半端な覚悟では、せっかくの研究も苦痛に感じるだけでしょう。勉強以外のことにも打ち込んで、自分が本当に好きなことは何なのかをとことん考えてみてください。そのうえで熱工学に興味を持ってくれたのならば、ぜひ一緒に研究を頑張りましょう!
 

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  • 工学部
    • 工学2類
      (機械知能・宇宙系)

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