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学長メッセージ

九州工業大学学長
尾家 祐二

工学系人材の育成と知の創造で未来社会へ貢献

 本学の前身である明治専門学校は、実業家である安川敬一郎氏が巨額の私財を投じて設立されました。本学は、開校から100年以上の間、建学の精神である「技術に堪能なる士君子」の養成の実践により6万人以上の工学系人材を世に送り、教育および研究力を駆使して、学術の進展につながる知の創造、産業界の競争力強化ならびに地域の発展に貢献してきました。

 一方、近年の科学技術の進歩は目覚ましく、多くの発見・発明がなされ、夥しい数の技術が生み出されました。そして、それらの成果は加速度的な速さで、社会へ普及し、生活に浸透しています。例えば、1969年に、米国の4組織が極めて遅い速度の通信回線で繋がった実験的ネットワークが、今のインターネットの始まりです。そして、2020年にはコンピュータ、家電、カメラ、センサー等様々な機器が繋がり、その数は500億個以上とも予想されており、新たなサービスが創出されます。このように、科学技術は私たちの社会生活と密接に繋がり、その役割の重要性はさらに増しています。

 このような中、九州工業大学は、変化に富む社会において、複雑な課題の解決に貢献し続ける工学人材の育成を行い続けています。専門的な知識・スキルはもとより、それをグローバルな社会において活用し続けることができるために必要な能力として、多様な文化の受容、コミュニケーション力、自律的学習力、課題発見・解決力(探究する力)、デザイン力(エンジニアリング・デザイン)を取り上げ、その涵養に注力しています。そして、そのための多様な学習プログラムの提供と学習環境の整備を行っています。2014年度から推進しています海外派遣プログラムには、産業界との良好な関係をもとにした海外企業でのインターンシップも含め1年間に400名を超える学生が参加しています。海外渡航を経験した学生は、帰国後、学びに対する考え方や行動までもが変わり、大きく成長していきます。

 さらに、大学は、未来を切り拓くための知の創造の場でもあります。知の創造としての研究活動には、学術の発展のための研究と社会の発展のための研究という側面があります。本学では、環境・エネルギー、宇宙、LSI、ネットワーク、ロボット等11の重点研究センターを設置し、多様な研究活動を推進するとともに、産業界のパートナーとして行う研究活動も積極的に推進します。

 九州工業大学は、教育研究の多様な活動を学外の皆様にご理解して頂くために、様々な情報発信、対話および協働の機会を設け、学内外、国内外の信頼のネットワークを築き、教育研究の内容をさらに充実させます。そして、学びのため、知的創造を行うために、高校生や企業、地域の方々が訪れたくなる開かれたキャンパスの実現を目指します。


学長室より
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