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2018年 新たな一歩を踏み出す九工大

2018年度(平成30年度)に工学部、情報工学部の学部改組を計画しています。 九工大の特色を生かし強みを鮮明にした学科の再構成と、それらの学科の中でより専門性を高めたコース設定。さらに「類別入試」を導入し、適切な学修、進路選択へと導きます。

⇒2018年(平成30年)4月以降の学部・学科

ご挨拶

20世紀後半からのグローバル化の進展で、人、もの、情報が世界を自由に行き来し、政治、経済、文化がダイナミックに変化し続けています。近年、グローバル経済や政情の不安要因の中で、一部保護主義的な政策を取ろうとする国も現れてはいますが、日々刻々と大量の情報がボーダレスに行き交うこの情報社会で、ボーダーを造って人とものを分断したところで、グローバル化を遮ることはできないでしょう。学問の世界では言うまでもありませんが、人類は時間と空間のボーダーを超えて知を交流し、共有し、人類の在り方を考え、共存する中で自然や社会や人の真理を探究し、文明のシステムを創り上げてきました。人が教養を身につけるとは、これまでの自分のボーダーを超えて、未だ自分には存在しない異質で多様な価値観、知識、思考、技術に気づき、交わり、自由に学び、自分を深め拡げていく行為であり、大学はその環境を整え提供する場です。

学生が技術者として社会に出て、自らの専門知識や技術をグローバル化した職場や社会状況の中で発揮するためには、人間や社会に関する理解、国際関係や政治、多様な文化・宗教に関する知識や理解の他、批判的思考力、問題解決力、メタ認知力、コミュニケーション力といった汎用的技能が求められます。さらには、より良い社会構築への主体的参画、多様な文化や価値観の受容、協働力や自己管理力などの態度や志向性が求められます。このような資質・能力を育成するために、教養教育を充実させる大学が増えています。

また、文部科学省中央教育審議会の「学士課程教育の構築に向けて(答申)」(2008年12月)や日本学術会議の提言「21世紀の教養と教養教育」(2010年4月)、さらに、日本経済団体連合会から「今後の教育改革に関する基本的考え方」(2016年4月)が提言されるなど、国や学術・経済界において、教養教育の重要性が指摘されています。

変動し変革し続ける社会、これこそが情報化されグローバル化した社会の特質であり、将来も変わることはないでしょう。技術者として未来への航海に向かうとき、変動する未来に海図はなく羅針盤は役に立ちません。自分で未来を構想し、未来の海図を描ききる創造力こそが頼りになるでしょう。技術者としての確かな知識や技術とともに、世界と時代を理解し、多様な人たちとコミュニケ―ションを取りながら協働して未来を切り拓いていこうとする資質や能力が、より一層求められるようになります。

教養教育院では、そのような資質や能力、そして豊かで確かな創造力を鍛えるため、これからも優れた教養教育を追究して学生に提供してまいります。

2017年4月
九州工業大学教養教育院長 西野 和典

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